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西武ライオンズ編

球団ファンサービス編 応援スタイル前編 応援スタイル後編

3/25にグットウィルドームにて西武−楽天戦をライトスタンドで観戦しました。
西武戦をライトスタンドで観戦したのはもう11年振りの事です。
学校の元西武応援団のトランペットマンだったという講師の方とそのお子さんと一緒に観戦してきました。
そのレポートです。

まず、西武のファンサービスについてですが松坂マネーを獲得した事によって凄い事になってます。
こちら西武公式サイトを見てもわかりますがファンクラブ特典が凄いです。

特に注目すべきところはジュニア会員(中学生以下)の破格さ!
年間費1000円でエナメルバックとブルーユニフォーム、さらにブルーのグローブまでついてきます。
さらに年間外野席自由・内野席自由の券が無料・内野指定席の券も2枚ついてきます。
年間費1000円でこの条件は凄すぎです。

 これはブルーグローブですが大人でも普通につけれます。

大人も年間費3000円ですがジュニアと違ってチケットがまず無料じゃなくて割引・グローブもついてきません。それでも好条件ですがジュニアがとにかく凄すぎます。

まず、グローブがもらえる事によって出てくるメリットとしては西武のファンサービスの一つに西武の選手が1回裏守りにつく際にサインボールをスタンドに3つくらい投げ込みます。
サインボールといったら子供の憧れです。
それをこのファンクラブでもらったグローブなどでスタンドで構えているのです。
サインボールは特に内野に投げ込まれる事が多く、内野自由が無料なジュニア会員は毎試合ウキウキな事が想像できます。
しかも、サインボールの投げ込みはビジターチームの選手もやり、三塁側にも客を散らす事もできます。

なぜ、ここまでジュニアに破格な条件を出すのか。
ここには西武の本拠地がある埼玉県所沢という場所を生かした戦略が見えます。

僕は高1の時、西武ドームでキリンビールのバイトをした事があります(レモン色一色のヤツです)。
この当時、西武ドームのスタンドをビール缶しょってまわりましたが、当時思った事は西武のファン層は子供が中心だなという事。
女性や社会人の客よりも平日に関しては若い世代が多かったなという印象です。

その理由として考えられるのが西武ドームの場所。
所沢の中でも外れの場所にあり、ど田舎といっても良い所にあります。
そこから特に車で行き辛い。
球場は関係者や選手も車を駐車する事もあり、かなり早く行かないと球場に停める事はできず、まわりにある駐車場の値段も安いとはいえない。
試合終了後は当然道路も込み、またその道が中心部に出やすいというような道ではありません。
電車は西武線という大きな電車が通ってますが、場所が少し乗り換えがめんどくさい外れの部分にあるため、本数も多くそこまで行きづらい場所ではありませんが、会社帰りには少々めんどくさい場所にあります。
しかし、西武線を利用するジュニアにとっては好条件。
所沢という街は人口的には多く、また西武線の電車が停まる駅は住宅街が多い土地が多いです。
学校が終わってから西武線を利用して西武ドームに向かう。
これが西武の観客で多いパターンだと思います。

西武のジュニア層のファン獲得の姿勢は昔からでした。
僕も昔所属していた少年野球クラブは毎年、西武の選手が野球教室をしにわざわざ学校にやってきます。
複数団体相手ではなくでわざわざその学校に来てくれるのです。
その選手も赤田なり佐藤なりバリバリの西武の中心選手。
これが僕の母校だけではなく、全所沢の小学校で幅広く行われるようです。

そのような事でジュニアのファン層を獲得する。
と、西武のファンはジュニア中心かなと思ってたのですが、現在はそうとも言い切れないようです。
時代の流れと共に僕がビール売りのバイトをしてた頃の子供が大人へと成長していったからです。

所沢という場所は交通の便で東京の都心には出やすい場所にあります。
交通の便が良く、大学生・社会人になっても実家から通うような人も多くいるのです。
つまり、上京というのが比較的少ない土地なんです。

ですから、ジュニアで西武ファンになったファンがそのまま大人になって根強い西武ファンになるという流れが出来やすいのです。
これが西武のジュニアファンの獲得に力を入れる最大の狙いだと思います。

西武は森監督から東尾監督になり、黄金時代の選手が次から次へと抜けた事からしばらく西武球場はかんこ鳥状態になりました。
もう何10年も連続でAクラスのチーム。
強くて当たり前のチームなので強いからといって客は入りません。
それよりも強すぎる時代を知ってしまってるため、3位ともなればもうファンの中では弱い西武になってしまうのです。
秋山・清原・石毛・工藤・辻などスター選手が次から次へと抜け、名の知れぬ選手が多く使われるようになりました。
僕の家族もそうでしたが、多くの西武ファンが黄金時代が終わった事により熱が冷めてしまったのです。
ですから、新しいファンの獲得。その最大のターゲットがジュニアだったのでしょう。

そして新しいファン獲得・新しい西武を作るため外野スタンドの応援スタイルも大きく変わっていきました。

応援スタイル前編

 

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